「囲碁初心者の上達法とは何か?」について考察していきます。

囲碁初心者の上達法

上達への第一歩

あなたはこれから囲碁を始めようとしている方ですか?

それとも囲碁を始めたものの、何だかよく分からないと悩んでいる方でしょうか?

囲碁は世間の認識通り、とても難しいゲームと言ってよいでしょう。

「囲碁はルールを覚えれば簡単だよ!」というのは嘘です。

囲碁は「形勢判断」と呼ばれる「現状を把握する能力」が高い人ほど棋力が上となります。

つまり同じ盤面を見たときに「分かりやすい」と感じるか、あるいは「難しい」と感じるかによって棋力に差が生じるというわけです。

囲碁が一般的に浸透していない理由はまさしくこの点に尽きます。

経験者にとっては「何でこんなことも分からないんだ!」というのが、初心者にとっては「どうなっているのかさっぱり」という状態なのです。

例えとして適切か分かりませんが、見え方の違いは次のようなものです。

・2D(平面)と3D(立体)の差

・目を閉じている人と開いている人の差

・予知できる人とできない人の差

これくらい経験者と初心者の間にはとんでもない違いがあります。

この差を埋めるのは、もちろん一朝一夕というわけにはいきません。

とはいえ囲碁は「見え方」さえ変われば、あとの「動き方」というのはどうにでもなります。

目を瞑ったままの人が「正しい動き」をできるはずもありません。

初心者の方ほど「現状を把握する」ことに重点を置いて取り組むべきでしょう。

初心者の上達法とはズバリ「観戦」です。

他のスポーツや文化をよく考えてみてください。

「できない」けど「知っている」という分野は各々たくさんあるのではないですか?

「スポーツは苦手だけど、スポーツ観戦するのは好き」

「絵を描くのは苦手だけど、美術館によく足を運ぶ」

「TVゲームはやらないけど、ゲーム実況はよく観る」

こんな具合に「できない(やらない)」けど「知っている(観る)」分野というのは山ほどあります。

「囲碁はTVの対局を観ても分からないし、つまらない」という声をよく耳にします。

まあ、ちょっと待ってください。

よくよく考えたら、それってほぼすべての分野に言えることではないでしょうか?

お父さんがTVの野球やゴルフの中継を見ているとき、チャンネルを変えたいと思ったことはありませんか?

子どもの頃、美術館や博物館に行くのは退屈ではありませんでしたか?

親・兄弟が家やドライブ中に好きでもないジャンルの音楽を流しているのは苦痛ではないでしょうか?

囲碁がよく分からない、つまらないものではなく、人は知らないことに対して無関心で退屈してしまうのです。

すなわち「特定の分野」が面白くないわけではありません。

ここをはき違えてしまうのは、非常に勿体ないことです。

なぜならあなた自身が興味のない、新しい分野を学ぼうとする意欲が湧いてこないからです。

どの分野においても「知れば知るほど面白い!」というのは異論ないはずです。

現代はまさに「多種多様」と言える様々な分野で溢れかえっています。

その中から人生の時間を費やす分野を選んで、そこから学びを得ていくのです。

あなたが「囲碁」を選んだのは偶然ではなく、半ば必然でしょう。

何かを始めるきっかけは世の中にいくらでも存在します。

囲碁に興味を持ったこの機会を活かすも殺すもあなた次第です。

ちょっとやってみて上手くいかないのは当然のことでしょう。

自転車に乗り始めて、転んだからといってすぐに諦めてしまうようなものです。

まず大切なのは「囲碁を知る(観る)」ことに他なりません。

囲碁を知らない人に「知ったかぶり」できれば、大したものです。

ワインのソムリエまでとはいかなくとも「〇〇年産のワインは土がどうのこうの・・・」と言えたらカッコいいでしょう。

初心者こそ、囲碁を知らない人に「語れる」ことが上達への第一歩となります。

ネットの活用

囲碁を始めるにあたり、あなたはどこで学ぼうと考えていますか?

囲碁を学ぶ場所はいろいろあります。

・囲碁教室

・碁会所の入門講座

・個人レッスン

・ネット指導

・地域の囲碁サークル

もちろん、これらの場所へ行かずとも自宅で独学することも有力でしょう。

どうやったら最も効率よく上達できるのでしょうか?

答えは簡単です。

学びを「垂れ流しにしない」というのが一番大切な心がけになります。

垂れ流しとは「打ったら打ちっぱなし」「聞いたら聞きっぱなし」ということです。

囲碁教室や入門講座に入ったら、最低限「プリント」が配られるはずです。

今日学ぶテーマに合った実戦図や参考図、あるいは問題集かもしれません。

いずれにせよ「残るもの」がなければ、あとから見返すことができないでしょう。

とはいえ実際には「学びっぱなし」の人が大半ですから、あまり意味はありません。

「予習」「復習」は勉強の基本ですが、特に「復習」は囲碁上達において欠かせない要素の1つになります。

先ほども申し上げたように囲碁は「形勢判断」すなわち「現状を把握する」ゲームと言っても差し支えありません。

一局打ち終えた後、「どのようにゲームが進行して経過が推移していったのか?」を把握することは上達するための最重要事項になります。

この振り返りを「検討」と言いますが、初心者同士の対局で検討をするのはほとんど不可能なことです。

なぜなら並べ返しができないからです。

検討をし始めるのは「有段者」であり、打ち碁の並べ返しができるのは「高段者」です。

正確には「やればできる」にもかかわらず、大半の人が「やっていない」のが現状でしょう。

「検討」さえする癖を付ければ、少なくとも上達のスピードは2倍近く違ってきます。

初心者の方に丁寧に検討をしてくれるのは「個人レッスン」及び「ネット指導」しかありません。

いずれもインストラクターとの「マンツーマン」だからこそ、痒いところに手が届きます。

ちなみに囲碁教室、入門講座ならまだしも有志が集まる「地域の囲碁サークル」では丁寧な指導など皆無です。

だいたい場所代分の会費しか取られませんから、あとは自由に打つだけの場合が多いでしょう。

場所によっては講師を呼んで講座や指導碁をしていますが、初心者の方には居場所がありません。

初心者の方はひな鳥と同じですから、付きっきりで対応するにはマンツーマンで学ぶほかに方法がないのです。

とはいえ個人レッスンはお金がかかる上、それほど回数をこなすことができません。

初めのうちはどうしても「対局数」をこなす必要があります。

囲碁における脱・初心者になるためには?

※興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。

観戦する、対局を重ねる、打ち碁を並べ返すという3つを同時に満たすには「ネット碁」を活用するしかありません。

他人の碁を観る機会がどれくらいありますか?

またジッと他人の碁を見続けることができますか?

恐らくそんな時間はないでしょうし、よほど面白くなければ根気が続かないでしょう。

だったら話は簡単です。

短時間で「流し見」すればよいのです。

いわゆる「速読」や「スピードラーニング(聞き流し)」と何ら変わりありません。

他人の碁を見続けたり、棋譜並べをするのは如何せん時間がかかり過ぎます。

今の時代はいかに「インプットを早くこなすか」が重要なテーマとなっています。

自分自身の碁を振り返るのもまた然りです。

実際の碁盤に並べ返すのは相応の時間がかかります。

それなら自動的に記録された棋譜をマウスや指で動かすほうがはるかに時間の短縮につながるでしょう。

初めのうちこそ「多くの経験を積む」ことが大切になります。

まずは「質」よりも「量(数)」をこなしましょう。

観戦・対局・検討の数をこなすには、やはり「ネットを活用」するのが一番の近道となります。

初心者であるからこそ既成概念にとらわれず、新しい上達法をどんどん取り入れていきましょう。

令和時代における新しい囲碁の上達法とは?

効率のよい囲碁の上達法とは?

※興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。

囲碁に触れる

とにかく最初は「習うより慣れろ」を実践するのがよいでしょう。

本格的に学ぶよりも「真似る」ほうがよく、見よう見まねでやってみることをお勧めします。

「そんなこと言われても、どう打ったらいいのか分かりません」という声が聞こえてきそうですね。

しかし案外、そうでもありません。

囲碁には「定石」と呼ばれるものがあります。

「定石」や「布石」なんて言葉は一般的にも使われていますが、これらを活用しない手はないでしょう。

この「定石」や「布石」というのは、実は19路盤(公式の盤)にしか存在していません。

プロ棋士が公式の手合いで扱うのが19路盤であり、その他の盤は普及用という扱いをされています。

初心者の方が初めから19路盤で打つのは、広すぎる上に勝負がつくまで途方もない時間がかかるのでやめたほうがよいでしょう。

あくまでも7路盤・9路盤から入って、13路盤に慣れてから19路盤に移るのが無難です。

7路盤は勿論のこと、9・13路盤にも「定石」と呼ばれるものはありません。

「布石」というのも19路盤(広い盤)ならではの言葉であり、9・13路盤のような狭い盤では通用しません。

という認識が一般的ですが、はたして本当にそうでしょうか?

1つ言えることは、初心者にとって9路盤はとてつもなく「広い」ということです。

19路盤に慣れた経験者がいくら「狭い」と言ったところで、何の説得力もありません。

フルマラソン(42キロ)を走るランナーにとって、10キロマラソンは大したことないのかもしれません。

とはいえ普段から走っていない人にしてみれば、10キロという数字がいかに大変なものか想像に難くないでしょう。

囲碁でも同じことです。

9・13路盤といえど、展開によっては手数も時間も相当かかります。

それにこれらの盤に適した「定石」や「布石」があって然るべきでしょう。

7路盤及び9・13路盤の「定石」と呼ばれるものは、残念ながら今のところありません。

しかし定石や布石に相当するものは、ネットから簡単に入手することができます。

それは「強い人の碁を観戦して、真似すること」です。

まさに「シンプル イズ ベスト」と言える手法でしょう。

7路盤は「COSUMI」という無料で遊べるブラウザゲームを利用します。

その中の「7路盤スペシャルバージョン」というコンテンツは「最強モード」を謳っています。

まずは白番から始めて、相手の「初手」を確認します。

これはおそらく真ん中の「天元」と呼ばれる位置なので、次の対局では黒番を持って「初手天元」に打ちます。

そして相手の「二手目」を確認します。

という具合に手番を交互に入れ替えながら、AIの打つ手を追っていけばよいのです。

途中で分岐した場合はそこからまたルートを分けて検証していきます。

勝ち負けにこだわらず、こういう「検証(検討)」をできる人こそ上達しやすいでしょう。

9・13路盤は「囲碁クエスト」という無料オンライン囲碁ゲームが人気です。

COSUMIと同じ要領で「強い人の打ち方」をひたすらラーニングしていけば、いずれ「定石」に相当する手順に辿り着きます。

最初のうちはレーティングの高い人(六段~八段)の観戦をしながら、打ち方を覚えていきましょう。

リアルタイムでなくとも、ユーザーの名前から過去に打たれた棋譜を閲覧することができます。

ひと昔前ならいざ知らず、現在では初心者の上達法はいたって簡単でしょう。

すなわち「ネットを利用して、強い人の打ち方を真似る」だけでよいのです。

正直言って、真似しづらい19路盤に移行するのはかなり先の話で構いません。

結局のところ石の接触戦でつまづくわけですから、当分の間は9路盤を中心に対局してみましょう。

もし囲碁クエストの9路盤で「初段」になることができれば、13・19路盤でも「初段」になることは容易いはずです。

あなたが最短のルートを辿って「初段」になりたいのであれば、いっそのこと19路盤は捨ててしまいましょう。

9路盤こそ「定石」や「布石」を検証しやすく、また「接触戦」から「ヨセ(目算)」に至るまで時間をかけずに検討できます。

令和を迎えた現代における上達法は「いかにインプットを早く済ませるか」に他なりません。

情報が溢れるこの時代では、有力な情報を的確に得た人が成功していきます。

だったら19路盤なんて分かりにくい盤を使わず、9・13路盤で効率を高めたほうが効果的でしょう。

初心者であれ、上級者であれ「検証・検討」を繰り返すのは上達するために必要不可欠なことです。

そのことを肝に銘じながら、さっそく最善手を模索する「検証・検討」に取り組んでみましょう。

「分からない」「上達できない」と嘆く前に少しでもやれることをやる癖を付けられたらよいですね。