「脱・初心者になるためにはどうすればよいのか?」について考察していきます。

囲碁における脱・初心者になるためには

まずは前提条件を学ぶ

囲碁とは「陣地を囲う」ことを目的とするゲームです。

その過程において「石を取る」ことが陣地の「境界線を決める」ための大切なルールになっています。

戦争に例えるなら「領土を得る」ことが目的であり、領土の境界線を決めるために「人が争う」ことになります。

陣地を争う上で「打つ場所」は決まっていません。

基本的にどこに置いても自由です。

ただし「打てない場所」が2つだけ存在します。

「着手禁止点」と呼ばれる「落とし穴」には入れません。

たとえ打ったとしてもすぐに取られてしまいます。

また「コウ」と呼ばれる「未来永劫の繰り返し」の形になってしまうと決着がつきません。

そこで同じ形(コウ)を繰り返す場合には、いったん他の場所に打たなくてはいけません。

「落とし穴」と「コウ」における注意点は2つだけです。

「石を取る>穴に落ちる」となっていて、この2つが同時に起きた場合には石を取ることを優先します。

また「コウ=石を取る+落とし穴」になっており、「繰り返しを防ぐため」に取ったり取られたりする場所が「石を取る」形になったり「落とし穴」になったりします。

以上のことを「交互」に争っていきます。

「交互に打つ」ことは囲碁で最も大事な事柄であり、すべての場面において適用されます。

・陣地を囲う

・石を取る

・落とし穴(着手禁止点)

・コウ(繰り返しできない)

・交互に打つ

この5つのルール(前提条件)をしっかり押さえておきましょう。

囲碁のルールにおける5つの基本とは?

※詳しくはこちらをご覧ください。

手始めに7路盤で対局してみる

囲碁ブラウザゲーム「COSUMI」の7路盤で試しに打ってみましょう。

「石を取る」ことがどのように「陣地を囲う」ことにつながるのかを意識します。

よくわからなくても「対局」と「リプレイ(検討)」を繰り返してください。

コツとしては

・最初に拠点を決める

・石を取る一歩手前(アタリ)に注意する

・石のつながり(壁)ができるようにする

このように打っていくと自然と「陣地(地)」が囲えるようになります。

ちなみに大きい盤になっても「地を囲う」メカニズムは変わりません。

19路盤(公式の盤)においてはそれぞれ

・布石(拠点を決める)

・中盤(アタリに注意する)

・ヨセ(石のつながりができる)

このような段階を経て、やっと「どちらの陣地が大きいか」を比べることになります。

ちなみに「アタリに注意する」とは広義であり、「ダメヅマリ」「手筋」「死活」の3つのことを指しています。

「ダメヅマリ」とは石を囲われてしまうまでの「カウントダウン」のようなものです。

あと1手で取られる状態のことを「アタリ」と言います。

あと2手、3手と取られるまでの手数が増えてくると次第に「ダメヅマリ」とは呼べなくなります。

囲碁における「カウントダウン」のタイミングは「3手前」からです。

「3」「2」「1(アタリ)」「0(取る)」となっているので、「3」になったら「ダメヅマリ」であると覚えておきましょう。

また「布石」における拠点とは主に「三々(隅)」周辺のことです。

1線と2線に石を置いても陣地を囲うことはままなりません。

故に「3線~4線まで」を目安として「3-3」の地点を基準とした拠点づくりを目指します。

そして「ヨセ」という最終段階に入ると、ほとんど石のつながりができている状態です。

「中盤」の戦いにおいて切り離された石は「捕虜」とみなします。

もう仲間の石とつながることはできないので、そのまま「死んでいる」ことになります。

取られた石も「死人」扱いになり、最後に「亡くなった石」の数だけ陣地を減らされてしまいます。

7路盤での対局を最低10局(多くて30局)こなしたら、次はもう9路盤に移ってもよいでしょう。

囲碁は「奇数の盤」が主になっており、盤の真ん中を「天元」と呼びます。

11路盤より大きい盤では「4-4」の位置を「星」と呼んでいます。

囲碁は元々「易経(占いの書)」から来ているといった説もあり、江戸時代には天文学者のプロ棋士(家元)も存在していました。

囲碁は碁盤を「宇宙」と見立てており、「最善の一手(真理)」を追及するゲームなのです。

対局数100局を目指そう!

公式の盤である「19路盤」に移るまでに100局ほど対局をこなしていると良いでしょう。

これくらい対局数を重ねると何となく「囲碁のゲーム性」の一端が垣間見えてくるはずです。

100局に至るまで、どの大きさの盤で打っても構いません。

だんだんと「陣地(地)」がどうやってできるのか理屈がわかってくるはずです。

簡単にまとめると

・石はつながると強くなる

・石を切り離すと弱くなる

・石を取ると有利になる

これだけです。

たったこの3つを理解するだけで、地を囲うことのメカニズムを知ることができます。

すなわち「地」とはつながった石によって囲われているものであり、最後まで生き残った「強い石」の集まりです。

「領地」を獲得するために味方同士で手をつないでいれば、敵に攻め入られる心配はありません。

逆の立場からすれば、相手の領地に踏み込むには「石のつながり」を切ってしまえばよいことになります。

石を切り離すことによって個々の石を弱体化(ダメヅマリに)させて、あわよくば取ってしまうこともできます。

石を取ることができなくても、切り込んだ石を強くすることで敵の領地を未然に囲わせないようにします。

陣地を囲うためには切り込んできた敵の「石を取る」ことが最もわかりやすくて効果的でしょう。

「石を取る」ことがそのまま石同士を連絡して陣地を囲うことにつながります。

逆もまた然りで、切り込んだ石を基点として相手の石を取ってしまえば領地を荒らす目的は達成されます。

以上のことから

・石をつなぐ(地を囲う)

・石を切る(地を囲わせない)

・石を取る(どちらにしても有利になる)

このようなシンプルな発想で打つことができます。

100局打ちきるまでにやっておきたい勉強は「石を取る」ことのテクニックを学ぶことです。

代表的な「手筋」として

・シチョウ

・ゲタ

・両アタリ

・ウッテガエシ

・オイオトシ

これくらいは覚えてみましょう。

さらに代表的な「死活」として

・打ち欠き

・2子にして捨てる

・3目中手

・4目中手

・5目中手

これくらいは覚えておきましょう。

ちなみに「2子にして捨てた」直後に「打ち欠く」ことになります。

「ダメヅマリ」は手筋や死活の問題集の中に出てきます。

ダメヅマリとは「カウントダウン」ですから、数多くの問題をこなして「アタリ」の感覚を養うしかありません。

これらのテクニックを学ぶことで「石を取る」ことが実戦でもできるようになってくるはずです。

そうなったら、いよいよ19路盤は目の前です。

公式の19路盤では過去から現在に至るまで「プロ棋士」によって研究されてきた「定石」という型が出てきます。

盤があまりにも広すぎるので、最初の拠点づくりにおける「目安」のようなものと考えてよいでしょう。

布石(拠点づくり)では「定石」が初級者の辿るべき道しるべになっています。

横着せずに代表的なものを20個ほど覚えてしまうと布石を組み立てるのが楽になります。

最初から「自分流」でも良いのですが、結局のところ碁盤が広すぎて放っておいても「自分流」にならざるを得ないので心配いりません。

とにかく囲碁を始めてから「脱・初心者」まで「100局」と心得ておきましょう。

無事に「初級者」になってからが本当のスタートになります。

焦らず、自分のペースで着実に対局を重ねていきましょう!

きっと囲碁を通じて未来へつながる学びを得られるでしょう。